「英語版はグーグル翻訳でいい」で、半年を失う

「英語版のホームページを作りたいんです」

海外に工場を持つ、精密部品をつくる会社からの相談でした。

営業の方の言葉は、こうでした。

「グーグルの翻訳でいけるんじゃないでしょうか」

その直感は、半分正しい

まず、この会社の営業の方の感覚は当たっていました。

日本語のサイト経由で、海外から月に数件の問い合わせが来ていたのです。9割は売り込みで無視するようなものですが、1割は本物の引き合いでした。事例を見て、相談相手を探して、秘密保持契約を結んで、図面が届く。

「もっと取れるはずだ」という直感は、正しい。

間違っていたのは、そのあとの一手でした。

翻訳ボタンでは、検索に出ない

翻訳ボタン方式には、決定的な弱点があります。

訪問者がボタンを押して、初めて翻訳が走る。

つまり、検索エンジンが見に来た時点では、そのページは日本語のままです。英語のページは、この世に存在しないことになっている。

だから、英語で検索しても永久にヒットしません。

これは翻訳の品質の話ではありません。仕組みの話です。どれだけ良い翻訳を載せても、押されなければ存在しないのです。

目的は「作ること」ではない

ここを取り違えると、半年を失います。

目的は英語版を作ることではありません。英語で検索されて、問い合わせが来ることです。

翻訳ボタン方式を「安くて速いですよ」と売って、半年後に「問い合わせ、増えませんね」と言われる。よくある話です。売った側は嘘をついていない。でも、目的は果たせていない。

3つ並べて、順番を決めた

だから私は、3つの方式を並べて見せました。

方式 費用 検索に出るか
翻訳ボタン 安い 出ない
ページごとに英語URLを作る 中間 出る
全部を人手で仕上げる 高い 出る

そのうえで、順番を勧めました。

まず安く英語化する → 特定の国に絞って広告を出す → 反応があれば本格版に進む

いきなり一番高い方式に投資しない。市場の反応を見てから、次を決める。小さく試して、当たったら広げる。

もうひとつ、大事な提案をしました。日本語のページをそのまま訳すのではなく、英語で実際に検索されている言葉を先に調べて、それに合わせて設計する。

日本語で強い言葉が、英語でも強いとは限りません。むしろ、ずれていることのほうが多い。

結果は、真ん中の方式で決まりました。いまその会社の英語版サイトは、納品を目前にしたところまで来ています。

もうひとつ、効いたこと

この案件では、打ち合わせに営業の方だけでなく、社内のシステム担当の方にも入ってもらいました。

営業の方は「簡単な方法は?」と聞く。システムの方は「検索対策はどうなりますか」と聞く。

視点がぶつかることで、検討が深くなりました。

最初は手間に感じます。でも、片方だけで決めた案は、あとで必ず揺り戻しが来ます。

今日からできる一歩

海外向けに何かを始めるなら、「英語で何と検索されているか」を先に1つだけ調べてください。

自社の商品を英語で言うと何になるか。その言葉は、月に何回検索されているか。

作る前に調べる。この順序を守るだけで、無駄な投資が減ります。

2026-09-09 今朝の動向メモ|補助金の締切は今月末

毎朝の情報整理メモです。

中小企業のWeb集客・顧客管理まわりで、この24〜48時間に動いたことを整理した。今朝はっきりしているのは「期日のあるもの」が2つ重なっているという点である。順に見ていく。

1. デジタル化・AI導入補助金2026 ── 今回の締切は9月29日(火)17時

何が変わったか

旧「IT導入補助金」は、2026年度から「デジタル化・AI導入補助金2026」という名前と制度に変わっている。現在受け付けている回の締切は2026年9月29日(火)17:00。交付決定は11月9日(月)予定、事業の実施期限は2027年4月30日(金)17:00予定である。複数の事業者が組んで申請する「複数者連携枠」だけは締切が10月30日(金)17:00と、1か月遅い。

通常枠の条件は、補助率が2分の1または3分の2、補助額は業務プロセス1つ以上で5万円〜149万9,999円、4つ以上で150万円〜450万円。対象となるのはソフトウェアの購入費やクラウドの利用料(最大2年分)で、機能拡張、データ連携、セキュリティ、導入支援、研修、保守も条件付きで対象になる。

締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。
公式:事業スケジュール|デジタル化・AI導入補助金2026通常枠中小企業庁 公募要領

なぜ重要か

締切まで20日である。この制度は、自社だけでは申請できない。あらかじめ登録された「IT導入支援事業者」と組み、登録済みのツールを選ぶ必要がある。加えて、申請には法人向けの電子証明書「gBizIDプライム」が要る。これは申し込んでから使えるようになるまで日数がかかるため、持っていない会社にとっては、今日動くかどうかがそのまま間に合うかどうかを決める。

もうひとつ見落とされやすいのが、汎用的なツール単体では対象にならないという点だ。「とりあえずAIツールを入れたい」という発想では通らない。販売支援、決済管理、在庫、会計、人事といった、決められた業務プロセスのどれを担うツールなのかを説明できることが前提になる。

打ち手

  1. 今日、gBizIDプライムの有無を確認する。無ければ即申請する。ここが最長のリードタイムになる。
  2. 導入したいツールと、相談先の会社が「登録済みのIT導入支援事業者」かどうかを公式サイトで確認する。
  3. 「どの業務プロセスを、どう改善するのか」を一枚に書き出す。ここが空欄のままの申請は通らない。
  4. 今回に間に合わないと判断したら、無理に急がず次回締切に照準を合わせる。中身の薄い申請を出しても採択されない。

2. Google広告 ── 9月中に「AI Max」へ自動で切り替わる

何が変わったか

Googleは、検索広告の一部の設定を「AI Max」という新しい仕組みへ自動的に移行させると公式に発表している。対象は、キャンペーン単位の部分一致(インテントマッチ)を使っているキャンペーンと、自動作成アセットを使っているキャンペーン。この移行が2026年9月中に順次行われる。動的検索広告(DSA)の自動移行は2027年2月とされている。

公式:Google公式ブログ(移行スケジュールの詳細はSearch Engine Land、日本語の解説はアナグラム。いずれも二次情報)

なぜ重要か

広告主が何もしなくても、配信の中身が変わるからである。AI Maxは、登録したキーワード以外の検索語句にも広告を広げ、広告文もページの内容から自動で作る方向に働く。うまく当たれば新しい問い合わせが増えるが、外れれば、自社と関係の薄い検索にお金を使うことになる。月の広告費が数万円〜数十万円という規模の会社ほど、この振れ幅は痛い。

気をつけたいのは、「AIが賢くやってくれる」と考えて放置してしまうことだ。自動化が進むほど、除外キーワードと計測の設定という、人間側の手綱の精度が効いてくる

打ち手

  1. 管理画面の通知を見て、自社のキャンペーンが移行対象かどうかを今週中に確認する。
  2. 移行前の直近2週間の「問い合わせ件数」と「1件あたりの獲得単価」を記録しておく。比べる基準が無いと、良くなったのか悪くなったのかを判断できない。
  3. 除外キーワードを見直す。採用応募、無料、やり方、自作といった、買う気のない検索語句を先に塞いでおく。
  4. 移行後2週間は、検索語句レポートを毎日見る。想定外の語句が出たら都度除外する。

3. Zoho ── 年次イベント「ZOHOLICS Japan 2026」が9月25日(金)開催

何が変わったか

ゾーホージャパンの年次イベントが2026年9月25日(金)に東京で開催される。テーマは「AI-Powered DX with Zoho」で、CRM、CRM Plus、Workplace、Peopleの最新情報と導入事例が扱われる。参加費や申込締切は公式ページ上で確認できなかったため、申込を検討する場合は公式サイトで直接ご確認いただきたい

公式:Zoholics Japan 2026

なぜ重要か

年に一度、日本市場に対する方針がまとまって出る場である。価格や機能の方向性を早めに掴めるのは、これから顧客管理の仕組みを入れる会社にとって意味がある。

ただし日程には注意が必要だ。イベントが9月25日、補助金の締切が9月29日。イベントで内容を確かめてから補助金を申請しようとすると、実質4日しかない。順番が逆である。補助金を使う予定があるなら、申請準備を先に進め、イベントは情報の答え合わせに使うのが現実的だ。

4. 検索の動き ── 大きな順位変動は起きていない

Googleの公式ステータスを確認したところ、現在進行中のランキング更新は無い。直近は8月18日に始まり8月21日に完了した「August 2026 spam update」で、それ以降、新しい更新は公表されていない。8月に順位を落としたサイトは、その影響が続いている状態と考えてよい。

公式:Google Search Status Dashboard

一方、数字の見え方には注意点がある。Search Consoleのリンクレポートが8月8日以降更新されていないとの報告があり、またGoogleビジネスプロフィールのインサイトで9月分のデータが欠けているという報告もある(二次情報。未確認/Search Engine Roundtable 9月8日)。数字が動いていないように見えても、それが実態なのか計測側の不具合なのかを切り分けてから判断したい。

5. 顧客管理・マーケティング自動化ツールの市場 ── 本日は大きな動きなし

Salesforce、HubSpot、kintone、SATORIといった主要ツールについて、この24〜48時間で経営判断に関わるような発表は確認できなかった。価格改定や大きな仕様変更の情報も無い。無理に材料を並べても判断の役には立たないので、動きが無かったことをそのまま書いておく。

今日やるなら、この3つ

  1. gBizIDプライムの有無を確認する。補助金を使う可能性が少しでもあるなら、これが最優先。取得に日数がかかるため、9月29日の締切に対して今日が実質の分かれ目になる。(所要5分/未取得なら即申請)
  2. Google広告の管理画面を開き、AI Maxの移行通知を確認する。あわせて直近2週間の問い合わせ件数と獲得単価を控える。切り替わってからでは比較ができない。(所要15分)
  3. 補助金で入れたいツールと業務プロセスを一枚に書き出す。「何のためにどの業務を変えるのか」が書けないなら、そもそも今回は見送った方がよい。書けるなら、支援事業者にすぐ連絡する。(所要30分)

最後に一つ

補助金にせよ広告の自動化にせよ、情報を集めている時間が一番気持ちよく、そして一番進まない。今朝の3つはいずれも30分以内で終わる作業である。読み終えたその場で1つ目を片付けてしまうのが、結局いちばん早い。

情報源

  • デジタル化・AI導入補助金2026 事業スケジュール(公式):https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
  • デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠(公式):https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/
  • 中小企業庁 公募要領のお知らせ(公式):https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260310001.html
  • Google公式ブログ「Dynamic Search Ads are upgrading to AI Max」(公式):https://blog.google/products/ads-commerce/dsa-upgrade-to-ai-max-2026/
  • Search Engine Land「Google sets AI Max migration timeline for Search campaigns」(二次情報):https://searchengineland.com/google-sets-ai-max-migration-timeline-for-search-campaigns-485006
  • アナグラム「Google検索広告で特定の条件を満たすキャンペーンをAI Maxにアップグレード」(二次情報):https://anagrams.jp/blog/ai-max-upgrade-eligibility-google-search-ads/
  • Zoholics Japan 2026(公式):https://events.zoho.jp/zoholics2026
  • Google Search Status Dashboard(公式):https://status.search.google.com/summary
  • Search Engine Roundtable 2026年9月8日(二次情報):https://www.seroundtable.com/recap-09-08-2026-42041.html

見積が安すぎると疑われたとき、私は値上げしなかった

見積を出したら、こう聞かれました。

「いつもいただく金額の、半額くらいのイメージですが……何か理由がありますでしょうか」

紹介してくれたコンサルティング会社の担当者からです。型をつくる製造業の会社への提案でした。

安いことを疑われる、という経験

値引きを求められる話はよく聞きます。でもこれは逆でした。

安すぎて、疑われた。

しかも「要件をずれてお伝えしている可能性もあるかと思い」と添えてある。つまり、私が仕事の中身を取り違えているのではないか、と心配されていたのです。

調べてみると、相手の感覚は正確でした。同じような案件の相場は、確かに私の提示額の倍近い。

3つの選択肢があった

このとき、私の前には3つの道がありました。

  1. 金額はそのままで、安い理由を説明する
  2. 相場に近い金額へ上方修正する
  3. 中間の金額に直す

普通に考えれば2番です。相手も「高くていい」と言ってくれているようなものですから。

私は1番を選びました。

書いたのは2行だけ

返信に書いたのは、理由を2つだけです。

ひとつ目。「直近、価格を理由に失注が続いています。この案件はぜひ受注させていただきたく、受注を最優先とした価格で出しました」

負けが込んでいる、と正直に書きました。かっこ悪い話です。

ふたつ目。「作り方を見直しました。これまで同じ業種のサイトを何本も作ってきた蓄積と、既存サイトの使える部分を集めて、少ない工数で対応する前提で組んでいます」

品質は変わらない。作り方を変えただけ。

装飾はしませんでした。当初は6項目書こうとしていましたが、2つに絞りました。

1ヶ月後に効いてきた

このメールは、その場では何も起きませんでした。

効いたのは1ヶ月後です。紹介元の担当者が、私の書いた2つの理由を、そのまま説得材料として使ってくれたのです。

打ち合わせの席で、先方の社長がこう言いました。

「正直なのは、すごく嬉しい」

そして2ヶ月後、正式に受注が決まりました。

なぜ値上げしてはいけなかったのか

もし2番を選んでいたら、どうなっていたか。

金額は通ったかもしれません。でも「なぜ最初に安く出したのか」の説明がつかなくなります。

「指摘されたから上げた会社」になる。一度そう見られたら、次の見積も疑われます。

安い理由を先に言い切ったから、あとの話が全部通ったのです。

今日からできる一歩

自社の見積書を1枚選んで、「この金額になっている理由」を2行で書いてみてください。

うまく書けないなら、それは相手にも伝わっていません。

そして、その理由がかっこ悪いものだったとしても、隠さないでください。かっこ悪い正直さは、きれいな説明より強く効きます。

2026-09-08 今朝の動向メモ|補助金の締切まで3週間

毎朝の情報整理メモです。

1. デジタル化・AI導入補助金2026、1次締切は9月29日17時

何が変わったか

旧「IT導入補助金」が名前を変えた「デジタル化・AI導入補助金2026」で、1次締切が2026年9月29日(火)17時に迫っている。通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠が同じ締切で、交付決定は11月9日(月)の予定。複数の会社が連携して申請する「複数者連携デジタル化・AI導入枠」だけは締切が10月30日(金)17時で、交付決定は12月10日(木)の予定である。

なぜ重要か

締切そのものより、その手前の手続きに時間がかかる点が問題だ。申請には「GビズIDプライム」が必要で、事務局は取得におおむね2週間かかると案内している。あわせて情報セキュリティの自己宣言「SECURITY ACTION」(★一つ星または★★二つ星)も必要で、こちらはおおむね2〜3日。本日は9月8日、締切まで21日である。GビズIDをまだ持っていない会社は、今週中に動かなければ1次締切に間に合わない計算になる。どのツールを入れるかを考える前に、この2つを片づけておく必要がある。

なお、この補助金は締切が複数回設けられるのが通例だが、事務局は「確定している募集回のスケジュールのみ公表」としており、9月8日時点で2次以降の日程は出ていない。次があると当て込まないほうが安全である。

打ち手

まず、自社と取引先でGビズIDプライムを取得済みかどうかを確認する。未取得なら今日申請する。SECURITY ACTIONの宣言は数日で終わるので同時に進める。ツール選びの検討は、その裏側で走らせればよい。

締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認いただきたい。
https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/

2. 省力化投資補助金(一般型)第8回、受付は9月中旬から

何が変わったか

中小企業省力化投資補助金の「一般型」で、第8回の公募が動き出す。中小企業庁のポータルサイト「ミラサポplus」に2026年8月18日付で掲載された案内によれば、申請受付の開始は9月中旬、締切は10月中旬、採択発表は2027年2月上旬の予定とされている。

なぜ重要か

人手が足りない現場に機械やシステムを入れて省力化する、という趣旨の補助金で、金額の規模が大きい。ただし9月8日時点で、事務局サイトのスケジュール欄には第7回までしか掲載されておらず、第8回の日付は載っていない。日程が動く可能性がある前提で見ておきたい。

打ち手

受付が始まってから事業計画を書き始めると、まず間に合わない。省力化を検討している会社は、「どの作業に月何時間かかっていて、それを何時間に減らすのか」という数字を、今のうちに手元にそろえておく。補助金は、この数字がある会社とない会社で、書ける計画の質がはっきり分かれる。

締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認いただきたい。
https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/schedule/

3. Zohoの年次イベントが9月25日に開催

何が変わったか

ゾーホージャパンの年次イベント「ZOHOLICS Japan 2026」が、9月25日(金)10時から19時まで開かれる。会場は東京・丸の内のJPタワー ホール&カンファレンス、会場とオンライン配信のハイブリッド開催、参加費は無料で事前登録制、定員は700名。テーマは「AI-Powered DX with Zoho」で、製品別・テーマ別のセッション、製品体験エリア、個別相談会が用意されている。発表自体は6月16日のプレスリリースなので新しい情報ではないが、日付が近いので取り上げておく。

なぜ重要か

業務システムを乗り換えるかどうか迷っている段階の会社にとって、無料で全体像をまとめて見られる機会は、年に何度もない。オンライン参加なら移動時間もかからない。

打ち手

検討中の会社があるなら、今週のうちに案内を出す。ただし9月29日の補助金締切の直前にあたるため、「イベントを見てから決める」では補助金には間に合わない。その点だけは一言添えておきたい。

4. 検索・CRMまわりは、本日は大きな動きなし

Googleの検索に関する公式ブログ、ゾーホージャパンのプレスリリース、主なCRM・マーケティング支援ツール各社の発表を確認したが、直近で経営や売上に効く新しい動きは見当たらなかった。ゾーホージャパンのプレスリリースは8月6日付が最新で、Zoho CRMの新機能紹介ページにも日付の付いた直近の更新は確認できなかった。Googleの検索アルゴリズムについても、公式ブログに新しい告知は出ていない。

無理に話題を作る必要はない。動きの少ない時期は、締切のあるものを片づける時期だと考えたほうがいい。

今日やるなら、この3つ

  1. GビズIDプライムを持っているか確認する。未取得なら今日申請する。おおむね2週間かかるため、9月29日の締切に間に合わせるには、今日あたりが実質の分かれ目になる。
  2. SECURITY ACTIONの自己宣言を済ませる。2〜3日で終わる。補助金を使う可能性が少しでもあるなら、先に済ませておいて損はない。
  3. 省力化の数字を1枚にまとめる。どの作業に月何時間かかっているか。第8回の公募が始まってから書き始めると間に合わない。

情報源

2026-09-07 今朝の動向メモ|AI導入補助金の締切迫る

毎朝の情報整理メモです。

1. いちばん期日が近い話:デジタル化・AI導入補助金、1次締切は9月29日

何が変わったか
旧・IT導入補助金にあたる「デジタル化・AI導入補助金2026」の1次締切が、2026年9月29日(火)17:00に設定されている。通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠が同じ日付である。交付決定は2026年11月9日(月)の予定。複数者連携デジタル化・AI導入枠だけは締切が2026年10月30日(金)17:00と遅い。

補助額と補助率は枠によって大きく違う。

  • 通常枠:業務プロセスが1〜3つで5万円〜150万円、4つ以上で150万円〜450万円。補助率は中小企業1/2(最低賃金近傍の事業者は2/3)
  • インボイス枠:ITツール1機能で〜50万円、2機能以上で350万円、パソコン・タブレット等は〜10万円、レジ・券売機は〜20万円。補助率は50万円以下が3/4(小規模事業者は4/5)、50万円超〜350万円が2/3、ハードウェアは1/2
  • セキュリティ対策推進枠:5万円〜150万円。補助率は中小企業2/3

なぜ重要か
補助率だけを見ればインボイス枠が最も手厚い。50万円以下なら小規模事業者は4/5、つまり自己負担は2割で済む。ところが実務で効くのは締切のほうだ。この補助金は事業者が単独で申請できず、登録済みの「IT導入支援事業者」と組んで申請する仕組みになっている。相手方の作業時間が要るぶん、締切の3週間前という今の時点は、余裕があるように見えて実際にはぎりぎりである。10月に入ってから動き出しても1次締切には間に合わない。

打ち手
今期中に業務システムやセキュリティ対策への投資を考えているなら、今週のうちに支援事業者へ連絡し、対象になるツールかどうかだけでも確認しておきたい。逆に、まだ何を入れるか固まっていない状態で締切に間に合わせようとするのは勧めない。補助金の締切に合わせて中身を決めると、使わないツールが手元に残る。次の締切回を待つほうが結果的に安い。

締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式でご確認ください。
公式スケジュール:https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
補助額・補助率(中小機構 補助金活用ナビ):https://seisansei.smrj.go.jp/subsidy_info/it_subsidy.html

2. 9月4日公表:事業承継・M&A補助金の16次公募

何が変わったか
2026年9月4日、中小企業庁が「事業承継・M&A補助金」十六次公募の公募要領を公表した。申請受付期間は2026年10月2日(金)〜11月6日(金)17:00(予定)。同日、補助金の公式サイトでも16次公募の要領開示とサイト開設が告知されている。

枠は4つある。

補助上限 補助率
事業承継促進枠 800万円〜1,000万円 1/2、2/3
専門家活用枠 600万円〜2,000万円(類型による) 1/3〜2/3
PMI推進枠 150万円〜1,000万円(類型による) 1/2、2/3
廃業・再チャレンジ枠 300万円 2/3

なぜ重要か
金額の規模が他の中小企業向け補助金と桁が違う。専門家活用枠は上限2,000万円で、M&Aの仲介手数料やデューデリジェンス費用が対象になる。買い手として小さな会社を引き受ける場合も、売り手として事業を渡す場合も使える。

もう一点、見落とされやすいのが「廃業・再チャレンジ枠」である。上限300万円、補助率2/3。畳むという選択にも公的な支援が付いているという事実は、後継者がいないまま設備と借入だけが残っていく会社にとって、知っておく価値がある。

打ち手
受付開始は10月2日で、公募要領はすでに出ている。該当しそうなら、受付が始まってから読み始めるのではなく、9月のうちに要領を通読して自社がどの枠に入るかを決めておく。認定支援機関の関与が要る枠もあるため、相談先の確保は早いほうがいい。

要件・金額は変更されることがあるため、必ず公式でご確認ください。
公式サイト:https://shoukei-mahojokin.go.jp/
中小企業庁 ミラサポplus:https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/33686/

3. 参考:小規模事業者持続化補助金 第20回は12月15日締切

この3日間の新しい動きではないが、期日が絡むので併せて置いておく。第20回の申請締切は2026年12月15日(火)17:00。ただし商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)の発行依頼期限が2026年12月4日(金)と、11日早い。ここを勘違いして間に合わなくなる例が毎回出る。締切は12月15日ではなく、実質12月4日と考えておいたほうが安全である。

変更されることがあるため、必ず公式でご確認ください。
公式サイト(商工会議所地区):https://r6.jizokukahojokin.info/

4. 検索まわり:この3日間、大きな動きはない

Googleの検索ステータスダッシュボードを確認したが、直近7日間にランキング関連の新しい更新の告知はない。直近で公式に告知されていたのは8月18日開始の「August 2026 spam update」で、これはすでに展開が完了している(展開完了の報は二次情報。未確認)。Google検索セントラルの公式ブログにも8月末以降の新しい記事はない。

順位変動を観測している国内サービスでは、変動幅が「不安定」の帯にあると表示されているが、大変動の水準ではない(二次情報。未確認)。

なぜ重要か/打ち手
動きがないという事実自体が判断材料になる。この3日で順位が落ちた場合、それはGoogle側の更新ではなく自社側の要因、たとえばサイトの不具合、季節要因、競合の記事追加である可能性が高い。アルゴリズムのせいにして様子を見るより、自社の計測データを見に行くほうが早い。

Google検索ステータスダッシュボード:https://status.search.google.com/summary

5. CRM・営業支援ツール、Zoho:この3日間、目立った発表なし

主要な顧客管理・営業支援ツールについて、この3日間に価格改定や仕様変更といった、経営判断に効く発表は確認できなかった。

Zohoについても、ゾーホージャパンのプレスリリースは2026年8月6日が最新、Zoho CRMの製品お知らせも8月18日〜19日のものが最新で、直近3日の新規発表はない。無理に書くことがないので、そのまま「なし」と記しておく。

なお新着ではないが、日付が近いものとして「ZOHOLICS Japan 2026」が2026年9月25日(金)10:00〜19:00、JPタワー ホール&カンファレンス(東京都千代田区丸の内)で開催される。テーマは「AI-Powered DX with Zoho」。導入済みの会社が次の一手を決める場としては使える。

今日やるなら、この3つ

  1. デジタル化・AI導入補助金を使う予定があるなら、今日中にIT導入支援事業者へ連絡する。9月29日17:00の締切まで3週間しかなく、申請は支援事業者との共同作業になる。ここだけは今日動かないと選択肢が消える。
  2. 事業承継・M&A補助金の公募要領に目を通し、自社がどの枠か決める。受付は10月2日開始で、まだ時間はある。だが要領は9月4日にもう出ている。読むのは今週、動くのは10月、という順番でちょうどいい。
  3. 検索順位が気になっているなら、今週は見ないでいい。Google側に動きがない以上、順位の上下は自社の要因で説明がつく。その時間は上の2つの期日処理に回したほうが、金額として返ってくる。

期日があって金額に直結するものから片づける。おもしろい技術の話は、その後で構わない。

情報源

名簿が汚いまま仕組みを入れると、汚いまま速く回る

「顧客管理をちゃんとやりたい」

そう言って新しい仕組みを入れる会社は多い。私も何度も手伝ってきました。

でも、入れたあとに必ず同じ問題が出ます。同じお客さんが、別人として何人も登録されている。

1%という数字を見たとき

先日、ある会社のデータを預かりました。相談を受けて案件にしていく仕事の会社です。

問い合わせの記録が約9,000件。そこから生まれた案件が約2,400件。立派な蓄積です。

ところが調べてみると、案件のうち「人」に紐づいていたのは1%未満でした。

どういうことか。この会社の記録は「問い合わせ → 案件」という流れでは、きれいにつながっている。でも「この案件は誰のものか」という線が、ほとんど引かれていなかったのです。

だから、こうなります。3年前に相談に来た人がまた相談してきても、その人の過去が出てこない。

初めてのお客さんとして応対することになります。

これは仕組みの問題ではない

ここが大事なところです。

新しい仕組みが悪いのではありません。元の名簿の作りがそうなっている。

このまま移し替えたら、新しい画面できれいに、汚いまま表示されるだけです。速く回るぶん、混乱も速くなります。

移す前に、試算した

そこで、移す前に名寄せの試算をしました。同じ人がどれくらい重複しているのか、機械で判定できるのか、を先に数えたのです。

やり方は単純です。

  1. 氏名と電話番号が一致するものを同一人物とみなす
  2. 氏名とメールアドレスが一致するものも同一人物とみなす
  3. 名前しか一致しないものは、人の目で判断する

結果は予想外でした。

約1,100件が重複と判明し、自動で束ねられました。人の目で判断が必要だったのは、たった2件。

なぜこんなにうまくいったのか。理由を調べたら、現場が地道なことをしていました。リピートの相談が来たとき、担当者が過去の電話番号をコピーして貼っていたのです。

現場の地味な習慣が、10年後の会社を救っていた。

順序を逆にしてはいけない

「とりあえず入れて、あとで直す」

これが一番きついです。動き出したあとの掃除は、本業を止めながらやることになります。誰もやりたがりません。結果、汚れたまま何年も使い続けることになる。

整えるのは、移す前しかありません。

今日からできる一歩

自社の名簿を開いて、同じ名前が2回以上出てくるかを数えてください。

エクセルでも、いま使っている顧客管理でもかまいません。並べ替えて眺めるだけで十分です。

そこに同じ名前が並んでいたら、それは「リピートしてくれているお客さん」です。あなたの会社が、その人をリピート客として扱えていない、という証拠でもあります。

数えるだけなら、今日できます。

2026-09-04 今朝の動向メモ|動きなし、締切あと25日

毎朝の情報整理メモである。中小企業のWeb集客・顧客管理まわりで、実際に売上や資金に効きそうな動きだけを拾っている。

結論から言うと、今朝は外の環境に新しい動きがない。検索エンジンも顧客管理ソフトの市場も静かだ。ただし、期日のあるものが1件だけ動いている。そこだけ押さえておきたい。

1. 補助金:申請の5回目の締め切りは9月29日(火)17時

何が変わったか
これまで「IT導入補助金」と呼ばれていた制度が、2026年から「デジタル化・AI導入補助金2026」という名前に変わっている。運営は中小機構である。
直近では、8月28日に申請の手引き(公募要領)と申請マニュアルが全ての申請枠で更新され、8月31日にスケジュールのページ、9月2日には申請・決定の件数が更新された。制度そのものが大きく変わったわけではないが、手引きが差し替わっているため、古い版を見ながら準備している場合は注意が必要だ。

なぜ重要か
締め切りが目の前にあり、そのまま金額に直結するからである。今わかっている締め切りは次のとおり。

締め切り
第5次 2026年9月29日(火)17:00
第6次 2026年10月30日(金)17:00
第7次 2026年12月1日(火)17:00

金額の目安は次のとおりである(通常枠)。

  • 補助される額:5万円〜450万円
  • 業務プロセス1つ以上なら5万円以上150万円未満、4つ以上なら150万円以上450万円以下
  • 補助の割合:原則2分の1以内(一定の賃金要件を満たす場合は3分の2以内)
  • 対象になるもの:ソフトの購入費、クラウドの利用料(最大2年分)、導入の相談・設定・保守などの費用

もうひとつ、レジや請求まわりに使えるインボイス枠もある。こちらは小規模な事業者なら最大5分の4まで補助され、対象となる費用は最大350万円。タブレットなどのハードも対象で、下限額がないため小さな導入でも使える。
なお、レジの入れ替え(スマートレジ)については審査で有利になる加点措置がある、という情報もあるが、これは支援サイト側の記事によるもので、公式ページでは確認できなかった(二次情報。未確認)。

打ち手
9月29日に間に合わせるなら、動ける時間は実質あと3週間しかない。顧客管理や請求まわりの入れ替えを検討している会社は、今週中に「補助金を使うか使わないか」だけを決めてしまうのがよい。そこさえ決まれば、書類は間に合う。第6次(10月30日)に回すという判断も、今のうちにしておいたほうが安全である。

補助金の締め切り・金額・要件は変更されることがある。申請前に必ず公式サイトで確認したい。
公式サイト:https://it-shien.smrj.go.jp/
通常枠の詳細:https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/subsidy/normal/
レジ導入の支援:https://it-shien.smrj.go.jp/smartregistersystem/

2. Zoho:新しい発表は無し。ただし9月25日に大きな催しがある

何が変わったか
ゾーホージャパンの公式発表を確認したが、直近2日間で新しい機能や価格の変更の発表はない。公式のお知らせは8月6日のものが最新だった。
一方で、年次イベント「ZOHOLICS Japan 2026」が9月25日(金)10:00〜19:00、東京・JPタワー(KITTE)で開かれる。参加費は無料、会場は700人、オンライン配信もある。テーマはAIを使った業務効率化で、事前登録が必要である。

なぜ重要か
新機能をひとつずつ追いかけるよりも、こうした場で示される「これから半年の方向性」のほうが、自社の投資判断には効く。会場には同じように導入を検討している経営者も集まる。

打ち手
参加するかどうかは今日のうちに決めて、するなら登録まで済ませてしまうのがよい。9月25日は3週間後で、遠方から移動や宿泊を押さえるならぎりぎりの時期である。
特設サイト:https://events.zoho.jp/zoholics2026

3. 検索・広告:新しい変動は起きていない

Googleの公式の稼働状況ページを確認したところ、検索順位に関わる直近の更新は8月18日に始まった迷惑サイト対策の更新(約2日16時間で完了)が最後で、それ以降、新しい更新は出ていない。大きな順位変動が起きている時期ではない、ということである。
今週になって順位や問い合わせ数が落ちている場合、原因は検索エンジン側ではなく、自社サイト側か季節要因の可能性が高いと見るのが妥当だ。検索アルゴリズムのせいにする前に、自社サイトの変更履歴と前年同月の数字を先に見たほうが早い。
確認先:https://status.search.google.com/summary

4. 顧客管理ソフトの市場:本日は大きな動きなし

主要な提供各社について、直近2日間で、経営判断に関わるような発表(価格改定、提供終了、大型の機能追加など)は見つからなかった。無理に書ける材料はない。

今日打てる手、この3つ

  1. 補助金の第5次(9月29日締め切り)に乗せるものを絞り込む。 検討中の案件について「使うか使わないか」だけを今週中に決める。期日があって金額に直結するので、これが最優先である。
  2. 9月25日のZohoのイベントに参加するかを決め、するなら今日登録する。 迷ったまま放置すると、そのまま流れる。
  3. 更新された公募要領(8月28日版)に差し替える。 古い手引きのまま準備を進めていると、書類の作り直しになる。

今朝は外の環境に大きな変化がない。こういう日は情報を追うより、期日のあるものを片付けるほうが効く。上の1だけでも今日中に済ませておきたい。

情報源

不安を煽らないと売れないのか。人見知りの社長への答え

私は、煽る営業が好きではありません。

「今やらないと損しますよ」「他社はもう始めています」——ああいう言い方を、自分ではしたくない。

でも、そう言われないと動けない人がいるのも事実

ただ、正直に言うと、迷いはありました。実際に、そう言われないと動けない人がいるからです。

こちらがどれだけ丁寧に説明しても「そのうちやります」で止まる。半年後にまた同じ話をしている。そういう場面を何度も見てきました。

だから私は長いこと、この問いを持っていました。煽らないと売れないのか。

自分の買い物を観察してわかったこと

先日、休みの日に自分の買い物を観察していて、答えらしきものが出ました。

安いのに買わなかったもの

その日、家族でアウトレットに行きました。結局、何も買っていません。安いことは安い。でも「今ここで買う理由」がなかった。送料を払ってでもネットで買えばいい、と思ってしまいました。

高いのに即決したもの

ところが同じ日の朝、私はナイキのゴルフシューズを血眼になって探して、即決しています。アウトレットの商品より高いのに、です。

誰にも煽られていません。広告も見ていない。期間限定でもない。

では、なぜ即決したのか。

そのシューズの良さを、私はもう知っていたからです。履いたときの感じも、ラウンド後の足の楽さも、全部わかっている。だから「またあれがしたい」とだけ思って、探して、買いました。

人を動かす本体は「恐怖」ではなく「再現したい体験」

ここに答えがありました。

人を動かす本体は、恐怖ではありません。「またあの体験がしたい」という気持ちです。

煽りは、その気持ちがすでにある人の背中を、最後にひと押しするだけのものです。気持ちがない人をいくら押しても、動きません。動いたとしても、あとで恨まれます。

実際にやってみた:見せたのは価格ではなく画面だった

これがわかってから、私は自分の商談を変えました。

先日、ある金属加工の会社との商談で、決裁が止まっていました。

いつもの私なら、ここで押すか、金額を下げます。今回はどちらもしませんでした。

代わりに作ったのが「公開したあと、社内の人が触る更新画面のイメージ」です。ここに写真を入れるとこう出ます。空欄は自動で詰まります。公開日を先に決めて予約もできます——そういう地味な絵です。

見せた瞬間、担当の方の反応が変わりました。

「これはすごくいい」
「私以外が作業する場合も分かりやすい」
「導入予定の日が決まっているなら、今から仕込んでおけますね」

この最後の一言が大事です。もう使っている前提で話し始めている。

止まっていた理由は金額ではありませんでした。「自分以外の人でも、これを回せるのか」という不安です。そして、その不安を消したのは、値引きでも脅しでもなく、使っている場面の絵でした。

そこから話は一気に前に進み、こちらが売り込んでいない別の相談まで先方から出てきました。

売り込まなくても、増えたのです。

煽りをどこに置くか。順番の話

私はこう整理しました。主軸は「良い体験をありありと想像させること」。煽りは最後の一押し。

用意はしておく。でも先に出さない。順番を守れば、ほとんどの場合、出す必要すらありません。

私自身、人見知りです。返品ができない。パリで4時間ユーチューブを見て過ごした。道を聞くよりグーグルマップを開く。そういう人間です。

その私が2003年に横浜で独立して月商8万円、2週間で1件も受注できず、そこから10日間、840円の投資で16社・64万円の受注をつくりました。押したからではありません。相手が「これなら自分にもできそうだ」と思える形にして見せたからです。

今日からできる一歩:自社の「また体験したいこと」を1つ書き出す

自社のサービスについて「お客さまがまた体験したくなること」を、1つだけ書き出してください。

機能でも実績でもありません。導入したあと、お客さまの毎日の中で「これ、楽だな」と感じる瞬間です。

それが書けたら、次の商談で、その瞬間を絵か言葉で見せてください。

煽らなくていい。想像してもらえれば、それが買う理由になります。

2026-09-03 今朝の動向メモ|補助金の締切まであと26日

毎朝の情報整理メモです。

今朝は、新しいニュースという意味ではほとんど動きがありませんでした。そのぶん、すでに日付が決まっている補助金の話を先に書きます。読み飛ばさないでいただきたいのはここだけです。

1. 補助金・制度(今日いちばん急ぐ話)

デジタル化・AI導入補助金:次の締切は9月29日(火)17時

何が変わったか:制度そのものに新しい変更はありません。変わったのは残り時間です。次の締切は2026年9月29日(火)17時で、本日から数えて26日。交付決定は11月9日(月)の予定と公表されています。

なぜ重要か:この補助金は「思い立ってから申請」では間に合わないタイプです。申請には国のIDである「GビズIDプライム」が必要ですが、公式サイトによれば、審査にかかる時間はオンライン申請で最短即日、書類を郵送する申請では最大1か月とされています。つまり、まだIDを持っていない会社が郵送で申請した場合、9月29日には間に合わない可能性があります。

打ち手:今週中に、対象になりそうなお客様を一覧にして、電話で「GビズIDプライムをお持ちですか」の一言だけ確認する。持っていなければ、オンライン申請を案内する。ここが最初の関門で、ここさえ抜ければあとは進みます。

締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。
公式:https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
GビズID:https://gbiz-id.go.jp/top/apply/account_select.html

省力化投資補助金(一般型)第8回:9月中旬受付開始、10月中旬締切

何が変わったか:中小企業庁が8月18日に、第8回の公募について「9月中旬に申請受付開始、10月中旬に申請締切、採択発表は2027年2月上旬の予定」と公表しました。具体的な日付はまだ確定していません。

なぜ重要か:受付開始から締切までがおよそ1か月しかない見込みです。始まってから準備を始めると、まず間に合いません。

打ち手:今の段階で「この会社なら出せそうだ」という当たりだけつけておく。書類を作るのはまだ早いですが、候補を挙げておくかどうかで9月中旬の動き出しがまったく変わります。

公式:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260818001.html(詳細は公式スケジュールページで更新されます。変更されることがあるため公式でご確認ください)

そのほか、10月に締切があるもの

中小機構がまとめている一覧によると、新事業進出・ものづくり補助金の第1回が2026年10月30日(金)締切、小規模事業者持続化補助金(共同・協業型)の第3回が2026年9月30日(水)17時締切と記載されています。自社で使う予定がなくても、お客様との会話の材料にはなります。

一覧:https://seisansei.smrj.go.jp/subsidy_info/schedule.html(変更されることがあるため公式でご確認ください)

2. Zoho関連

本日は大きな動きなしです。ゾーホージャパンの公式プレスリリースは8月6日が最新で、新機能や価格の変更に関する新しい発表は確認できませんでした。

ただし、日付が決まっているものが一つあります。年次イベント「ZOHOLICS Japan 2026」が9月25日(金)10時から19時、東京駅前のJPタワー(KITTE)で開かれます。参加は無料、会場定員700名で、オンライン配信もあります。

なぜ重要か:無料で定員があるものは、埋まってから気づくのがいちばんもったいない。

打ち手:自分の分を先に登録し、そのうえで「一緒にどうですか」と声をかけたいお客様を3社ほど選ぶ。導入検討中のお客様を連れて行くと、こちらが100回説明するより早く話が進みます。

公式発表:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000101685.html

3. 検索・SEO

本日は大きな動きなしです。Googleが公式に公開している更新履歴では、8月18日に始まったスパム対策の更新が最後で、現在進行中の順位変動の更新はありません。

逆に言うと、いまお客様のサイトの順位が大きく動いているとしたら、Googleの更新以外に原因があるということです。サイト側の変更、季節要因、あるいは競合の動き。「アップデートのせいですね」で片づけない方がいい時期です。

公式:Google検索ランキング更新履歴

4. CRM・マーケティング自動化ツールの市場

本日は大きな動きなしです。主要各社について、直近1〜2日で経営判断に関わるような発表は見つかりませんでした。無理に載せる材料がないので、ここは空欄のままにしておきます。

今日やるなら、この3つ

  1. 補助金の対象になりそうなお客様を一覧にして、GビズIDの有無を電話で確認する。9月29日まで26日。今日やる価値がいちばん高いのはこれです。
  2. ZOHOLICS(9月25日)に自分の分を登録し、誘うお客様を3社選ぶ。10分で終わります。
  3. 省力化投資補助金の第8回に出せそうな候補を、頭の中でいいので3社挙げておく。9月中旬に受付が始まったとき、すぐ動けます。

正直なところ

今朝は新しい情報がほとんどありません。こういう日に情報収集を続けても、得るものはありません。すでに日付が決まっている補助金に、今日の時間を使うべきです。

もう一つ、厳しい見方を書いておきます。9月29日まで26日ありますが、営業が一人しかいない体制で、書類の準備期間を引くと、声をかけて回れるのは実質2週間程度です。「まだ26日ある」と考えると、たいてい間に合いません。今日か明日、リストを作るところまで進めるかどうかが分かれ目です。

情報源

2026-09-02 今朝の動向メモ|補助金締切まで4週間

毎朝の情報整理メモです。

今朝の結論を先に書きます。検索や広告の仕組みそのものには、この1〜2日で大きな変化はありませんでした。動きがあるのは、金額と期日がはっきり決まっている補助金まわりです。中小企業の経営者として今日時間を使う価値があるのは、そちらです。

1. デジタル化・AI導入補助金2026 ― 1次締切は9月29日(火)17:00

何が変わったか

制度の中身が変わったという発表はありません。ただし公式サイトの「通常枠」ページに載っている公募要領の更新日が2026年8月28日になっています。すでに手元に公募要領をダウンロードしている場合は、最新版を取り直しておいたほうが安全です。あわせて8月28日付で「スマートレジシステムの導入にもこの補助金が使えます」という案内が出ています。

そして何より、1次締切の9月29日(火)17時まで、残り4週間を切りました。交付決定は11月9日(月)予定です。

なぜ重要か

この補助金は、ソフトウェアの購入費だけでなく、クラウドの利用料(最大2年分)、導入コンサルティング、導入設定、マニュアル作成、導入研修、保守サポートまでが対象経費に含まれます。つまり「ツールを買う費用」だけでなく「使えるようにするための支援費用」も対象になる、ということです。

項目 内容
補助率 1/2以内(一定の条件を満たす場合は2/3以内)
補助額(1プロセス以上) 5万円以上150万円未満
補助額(4プロセス以上) 150万円以上450万円以下
1次締切 2026年9月29日(火)17:00
交付決定 2026年11月9日(月)予定

顧客側から見ると、同じ導入案件でも実質負担が半分から3分の1で済む計算になります。「予算が」で止まっていた話を、もう一度テーブルに乗せられる時期です。

打ち手

  • 過去に見積もりを出して止まっている先を洗い出し、今日中に「補助金を使うと負担がこれだけ変わります」という一枚を送る。
  • ただし申請には前工程があります。gBizIDプライムの取得、SECURITY ACTIONの自己宣言、IT導入支援事業者と登録済みツールの組み合わせなど、事務手続きだけで数週間かかることがあります。今日から声をかけて9月29日に間に合うかは、正直なところぎりぎりです。間に合わない先には、無理に急がせず次の締切を前提に案内したほうが結果的に喜ばれます。
  • 締切・金額・要件は変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。→ 事業スケジュール通常枠

2. 小規模事業者持続化補助金 第20回 ― 受付は11月5日から

何が変わったか

第20回の申請受付期間が2026年11月5日(木)〜12月15日(火)17:00と公表されています。まだ受付は始まっていません。

なぜ重要か

この補助金は販路開拓が目的なので、ホームページのリニューアル、チラシ、展示会出展といった「集客のための投資」と相性が良い制度です。従業員が少ない先ほど使いやすい。ただし申請には商工会・商工会議所の確認書が必要で、ここが毎回ボトルネックになります。受付開始の11月5日から準備を始めると、まず間に合いません。

打ち手

  • 9月中に「11月に持続化補助金の受付が始まります」と対象になりそうな先へ先に伝えておく。商工会への相談を9〜10月のうちに済ませてもらう。
  • 補助上限額・補助率は公募要領で確認が必要です。変更されることがあるため、必ず公式サイトでご確認ください。→ 小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)公式サイト

3. ZOHOLICS Japan 2026 ― 9月25日(金)開催、参加費無料

何が変わったか

ゾーホージャパン主催の年次カンファレンスが、2026年9月25日(金)10:00〜19:00、JPタワー ホール&カンファレンス(東京・丸の内)で開催されます。会場定員700人、オンライン配信との併用開催、参加費は無料、事前登録制です。

なぜ重要か

製品の年次アップデートがまとまって出る場なので、ここで発表された内容が、そのまま秋以降の提案材料になります。会場の定員が700人と決まっている以上、直前だと埋まる可能性があります。

打ち手

  • 参加するなら今日登録しておく。→ 特設サイト
  • 顧客のうち、Zohoの活用が止まっている先を数社誘う。自社が説明するより、本家のイベントに一緒に出たほうが話が早いことがあります。

4. 検索・広告 ― 本日は大きな動きなし

Googleの公式ステータスページで確認できる直近の更新は「August 2026 spam update」(8月18日開始・8月21日終了)で、それ以降に新しいランキング更新は出ていません。Google検索の公式ブログも、8月の投稿を最後に更新されていません。

順位が動いたと感じても、今はGoogle側の要因ではない可能性が高いということです。慌てて対策を打つより、自社サイト側の変更履歴を先に確認するほうが確実です。

5. CRM・マーケティング支援ツールの市場 ― 本日は大きな動きなし

ゾーホージャパンの公式プレスリリースは8月6日が最新で、その後の新しい発表はありません。他社についても、この1〜2日で経営判断に影響するような価格改定・仕様変更の一次情報は確認できませんでした。

ツール比較や「AI搭載」をうたう記事は毎日たくさん出ていますが、公式発表の裏が取れないものは、この欄には載せていません。

今日やるなら、この3つ

  1. デジタル化・AI導入補助金の対象になりそうな先を洗い出す(9月29日締切から逆算)。金額と期日が決まっている話が、今日いちばん売上に近い。まず名前を書き出すところまでを今日中に。
  2. ZOHOLICS Japan 2026(9月25日)に登録する。無料で、定員があり、5分で終わります。迷う時間のほうが高くつく。
  3. 持続化補助金(11月5日受付開始)の事前アナウンスを準備する。今日は文面を作るところまで。送るのは今週中で構いません。

補助金の締切・金額・要件は変更されることがあります。実際の申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトで最新情報をご確認ください。

情報源