2月中旬に英国へ行ってきた。

目的は大学の先生に教えを請うことだったのだが、先生にアポが取れても1~2時間がせいぜい。

ここ数年、欧州に物事を教えてくれる先生がいるのでとにかく助かっている。

ロンドンとミラノでアポがあったのだが、諸用は午前中に済ませ、鉄道を使ってロンドンからリバプールへ移動した。

ロンドンからリバプールだとロンドン・ユーストン駅がターミナル駅となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この路線は数年来の念願であったヴァージン鉄道で行くことになる。

 

 

我々の世界では、勤労、納税に次ぐ義務として課せられている｢ヴァージン鉄道乗車｣をクリアすることに感慨深いものを感じざるを得ない。

英国鉄道は線路を国が保有し、それを借り受けて各社が運営するというスタイルで成り立っている。

中でもこのヴァージン鉄道はサービス面で評判が良い。

チケットは日本でブリットレイルパスという乗り放題のチケットを購入したのだが、2月の大雪に阻まれ、現地で再購入する羽目となった。 すべての交通機関が麻痺したため羽田・成田間をタクシーで3時間かけて移動したことも付け加えたい。

英国に限らず欧州は鉄道移動がお勧めで、日本で鉄道パスを購入されることを強くお勧めする。

これで移動コストが劇的に安価になるからだ。

ヴァージン鉄道のファーストに乗り込むと車両には他の乗客が居なかったため快適な2時間となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国の鉄道は、 景色も牧歌的で、個人的には夢見心地となった。

因みに欧州の鉄道車両は日本の新幹線と異なり、リクライニングがほとんど効かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてリバプールに到着した。

リバプールでの滞在時間は3時間ほどと限りがあったが、ここでの目的は何と言ってもビートルズファンのメッカとして知られるマシューストリートである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにはビートルズが通算274回も演奏したといわれる「キャバーン」というクラブがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャバーンは元々倉庫として、また戦時中は防空壕として使われたのだが、そこをジャ ズ・クラブとして1957年1月に開業した。

キャバーンはビートルズの成長曲線と共に賑わいを極めたのだが、彼らがロンドンへ行ってしまうとキャバーンも経済的に困窮し1966年に閉鎖する。

さらに地下鉄建設のため、1973年に取り壊されることとなる。

しかし、保険会社の協力により元々あったレンガを使い、近くに再建したものが1999年に再オープンしている。

キャバーンへ行くと世界 各国から集まったビートルズファンが日も沈まないうちからビールを片手に、生演奏しているビート ルズのナンバーを合唱している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も時差ぼけからくる気だるさも手伝って、 暴れる始末であった。

残念ながらハードデイズナイトホテル(ビートルズがコ ンセプトのホテル)に行けなかったのと、リバプールでの食事が出来なかった。

これが心残りであるが、まあ適度に見残しを作っておくことも良いことだと割り切り、夕方のヴァージン鉄道でロンドンへの帰路へ就いた。

もしあなたが英国に行かれるのであれば、ロンドンから1日で行けるリバプールへの強行はお勧めである。